2020先輩医師の声③

➀なぜ救急にしたのか

私は元々、症候学や総合診療に興味がありました。ですが、実際に初期研修医になり市中
病院で当直をする中で、幅広い疾患に対して自分の力で診断や処置を行うことが求められ
、とても苦労しました。時には自分の誤った判断で周囲に迷惑をかけてしまうこともあり
、力不足を実感することも多々ありました。私は、内科・外科、臓器別の専門性を超えて
診断・治療をスピード感をもって行うことが求められる救急科は、究極の総合診療のかた
ちでもあると考えています。
また、研修病院で厳しくも丁寧に指導してくださった救急科の先生方に影響を受けたこ
ともあり、救急科を専攻することを決めました。

大川 真代

2018年 東海大学卒

2018年 海老名総合病院 

     初期研修医

2020年 東海大学医学部 総合診療学系救命救急医学

専門: 救急初療

②なぜ東海大学を後期研修にえらんだのか

私が考える東海大学の良いところの一つは、先生方の面倒見のいいところです。疑問に思う点を納得のいくところまで議論してくださったり、文献検索や最近の知見について相談することができたりと、多くの先生方と関わらせていただきながら知識や経験を深めることができます。毎週行われる後期研修医向けの講義だけでなくS&Iカンファレンスや抄読会などの参加も大変勉強になります。
他にも、幅広く豊富な症例数を経験できることはもちろん、救急科内で外傷外科や緊急IVRが経験できる点、ダブルライセンスを並行して取得するシステムがある点、子育てを行いながら現役で救急を続けていらっしゃる女性の先生方の姿もとても魅力的でした。

③どういうローテートにしたいのか(1・2・3年)

今後のローテートについては、現時点では未定です。集中治療とIVRに興味があるので、
一定期間放射線科の研修をさせていただきたいと考えていますが、救急専門医取得後の研
修に関してはライフステージにも合わせて調整をしていく予定です。

④最後に一言

私は学生・初期研修のころ、どの科を研修させていただいてもとても楽しかったので、専
門領域を選ぶのに非常に悩みました。特に救急科は、体力の問題もあり不安な点も多かっ
たです。ですが、入局してからはこれらの問題点で悩むことは全くありませんでした。上
級医の先生方は私の意志を理解したうえで熱心に指導してくださり、とても有意義な後期
研修を行えていると感じています。
専門診療科を悩んでいらっしゃる方は、ぜひ気軽に相談いただければと思います。
皆さんと一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。

趣味の絵画です。暇があれば絵を書いてます