国内短期留学

前期研修医・後期研修医はもちろん、医学生や他科・他施設よりの転科・転向を考えている医師も幅広く受け入れています。現在、他大学や他病院で勤務されていらっしゃる方でも、医師年数に合わせた役職で採用を行っています。見学を歓迎していますのでお気軽にご連絡ください。お問い合わせから連絡ください。

東海大学医学部付属病院高度救命救急センターへの国内留学の感想

2019年度より救命救急科で研修をさせていただいている医師6年目の伊瀬です.

初期臨床研修後,他県の大学病院の救急科に入局し主に救急・集中治療分野で診療を行ってきました.ですが,勤務していた大学病院は高度救命救急センターではないので重症外傷症例などを診療する経験はあまり多いとは言えませんでした.そのため「救急医として高度救命救急センターで修行がしたい!」という思いで2019年4月から東海大学の高度救命救急センターに国内留学をさせていただきました.コラムでは稚拙な文章で申し訳ないのですが,東海大学病院高度救命救急センターに国内留学させていただいた感想を書かせていただきます.

山梨大学病院救急部より国内留学中の伊瀬先生

東海大学を選んだ理由はいろいろあるのですが,特にあげると症例数,症例の多様さ,診療レベルの高さでしょうか.街,山,海がコンパクトにまとまった地域だからこそ,年間6500の救急車搬送症例と300のドクターヘリ症例には外傷,熱傷,中毒,海難事故・洋上救急など多様な症例があります.そして何より,重症外傷に対してはIVRやDCSなどを含めたすべての蘇生治療を一貫して救命スタッフが行い,そしてしっかり救命するレベルの高さが魅力的でした.

実際に働いてみた感想ですが,一言で言うとすごく楽しいです.初期臨床研修は高度救命センターを持つ病院で研修していたのですが,東海大学ではさらに今まで診たことがなかった症例が数多くあり,その都度自分の引き出しが増えていく喜びがあります.医師6年目としては力不足感が否めない自分ですので,診療の中で判断に迷うこと,知識がないこと等に数々直面し悪戦苦闘しますが,診療チームの先生方は恐いぐらい真摯に付き合ってくれ,丁寧に指導をしてくださいます.自分の未熟さを痛感したり,スタッフの先生方の診療に対する熱い想いに感化されたりで,さらに成長したいと向上心を養いつつ充実した日々を送れているように思います.

余談になりますが,他県から妻と息子の3人で神奈川県伊勢原市に引っ越してきたのですが,とても住みやすいところだと感じます.都心へのアクセスも良く,保育園に行きたがらなかった子供が喜んで通う幼稚園があり,思いっきり遊ばせてあげられる広い公園がいくつもあり,妻が興奮するような大きいショッピングセンターも車で30分圏内にいくつもあり,国内留学が終わる頃には逆単身赴任という選択肢も出てくるのではないかと恐れています.

最後になりますが,東海大学高度救命救急センターでの診療は自分にとって救急医になった醍醐味が詰まっていると感じます.高度救命救急センターへの国内留学をお考えの先生方には是非東海大学高度救命救急センターでの国内留学についてご検討いただきたいと思う次第です.